【この世界の片隅に】傘の意味とは?ちょっとエッチな隠語だった?

映画

2016年に公開された映画「この世界の片隅に」は、こうの史代の漫画が原作です。昭和19年(1944年)、18歳で広島県呉市にいる男性に嫁いだすずが主人公の映画で、戦時下を生き抜いた女性を淡々と描いています。

今回は、そんな映画「この世界の片隅に」使われていた傘の意味を紹介します。

嫁いでいく主人公に、祖母が言った言葉の意味

18歳でいきなり、顔も知らない男性の家に嫁ぐことになった主人公:浦野すず。祖母であるイトは、すずのために縫い直していた着物を渡し、言います。

イト「ほんでの。向こうの家で、祝言あげるじゃろ。その晩に、婿さんが傘を1本持ってきたか?言うてじゃ。ほしたら、にいな(新しい)の1本持ってきましたと言うんで」

イト「ほいで、さしてもええかいの?と言われたら、どうぞ言う」

すず「なんで?」

イト「なんでもじゃ」

おばあちゃんによる説明なしの性教育!この場合の傘は、もちろん男のモノのたとえです。それをさしてもいいか?と男性が聞くわけですから、意味深で、かつ配慮のある言葉だと思います。

映画は、このままさらっと進んでいきますので、この時すずがおばあちゃんの言った言葉をキチンと理解していたかどうかは、視聴者の判断に委ねられると言ったところでしょう。

 

初夜で結局、傘はどうなった?

北條家に嫁いだすずは、初夜を迎えます。すずのご主人となったのは周作。すずは周作と初対面で、周作は一度だけすずを見かけたことがある状態です。

和室に敷かれた布団は二つ。お風呂上りのすず。ぎこちない空気の中、周作は傘のことを口に出し始めます。

周作「ああ、すずさん、傘は持ってきとるかいの?」

すず「はい、にいなの1本」

周作「ちょい、貸してくれ」外に干してあった干柿を傘で引き寄せ、食べ始めます。

周作「いやあ、腹へったのう。なんじゃ、まだ渋かったか?」

すず「昼間、何も食べとらんかったでしょ。ちゃんと口から食べさるけ、安心しました」

周作「ああ、安心せい、安心せい。今種まで飲みました。ちゃんと口からのう」

すず「あのう、うちらどこかで、せんに会いましたか?」

周作「会うたで、あんたは覚えとらんか?」

すず「すみません、うちはただでさえ、ぼーっとしとるもんで」

周作「昔から、そがいなかった。ほいで、昔もこけえホクロがあった。」キスをする二人でフェイドアウト。

周作に傘を持って来たかと聞かれ、新しい傘を持って来たと答えるすず。この新しい傘と言うのは、この場合は、清い体を表現しています。

花嫁側が使った傘ではなく、新しい傘を用意するとは、そういうことなのでしょう。

傘の使い方として、周作は実際に傘を使って干柿を手にしますが、これはぎこちない雰囲気を失くす為に周作がわざわざやったのだと思います。

実際には、傘を持って行かなくても、言葉のやり取りだけですます人もいたかもしれませんし、傘を広げていい雰囲気になった人もいたかもしれません。

情報が少なかった時代だからこそ、ちょっとドキドキ感があるシーンでした。

すずには、相思相愛の人がいた?

すずの縁談が持ち上がった時、学生時代の旧友で今は水兵をしている幼馴染の水原哲と、偶然道で会います。

すず「え、え?水原さん?久しぶり」

哲「はよ、家行け。お前の母ちゃん、はまあげて大騒ぎしよった。近所みんな知っとるわ」

すず「焦ったあ。うちはてっきりあんたが相手だと」

哲「アホかー!わしは、兄ちゃんの七回忌にシクシクと帰って来たとこじゃ」「相手、知り合い違うんか?」

すず「全然。すみちゃんと間違ごうとてんかも。すみちゃんの方がきれいやし」

哲「ほうでもないと思うがよ」

すずは、縁談の相手は最初哲だと思ったと言っていることから、哲となら結婚してもいいと思っています。

また、哲はぶっきらぼうな態度をとってますが、すずの方が妹のすみよりきれいだと告白めいたことを言ってます。

コレって、相思相愛じゃんって感じですね。このままくっついちゃえばいいのにと思ってしまいますが、世の中そううまくいかず、哲との結婚は叶いませんでした。

ちょっと前までは、お見合いが当然だったので仕方がないですね。そう思うと自由に結婚相手は選べるし、結婚しなくても文句も言われない現代は恵まれています。

しかし、それが幸せかどうかは、結局は本人次第なのは戦時中も、現代も変わりはありません。

「この世界の片隅に」の主人公すずが、思い通りにならない人生を、淡々と、でも力強く、生きたことがとても印象的な映画でした。

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