【啄木鳥探偵處】第3話のあらすじと感想!お滝の悲しき恋!平井太郎の正体は?

2020年4月より放送されている春アニメであり、ホラーミステリーアニメでもある「啄木鳥探偵處」

明治時代末期の東京を舞台に繰り広げられる、天才歌人の石川啄木と助手の金田一京助という、文学的探偵バディが数々の難事件の謎を解き明かしていくストーリーのアニメです。

今回は、魅力的なキャラクターたちが続々と本格的に登場してくる「啄木鳥探偵處」のアニメ第3話のあらすじと感想を紹介します。

【啄木鳥探偵處】第3話のあらすじ

女郎通いを咎められた石川啄木の挑発に乗ってしまった金田一京助は、勇気を出して繁華街にある華ノ屋へと向かった。

それぞれ女郎と一緒に部屋に入っていった夜、ある事件が起きてしまった。
金田一と一緒に部屋へと入っていった女郎のお滝が、短刀で首を一突きにされ、何者かによって殺されてしまったのだ。

その容疑者として浮上したのが、まさかの真面目な金田一だった。
それも、自身が大切な友人として思っている啄木と、華ノ屋の女将による証言によって。

事件の翌朝、口論となってしまった啄木と金田一はお互いを疑い、推理対決を繰り広げていた。
そして、和解することなく、警察に連れて行かれそうになる金田一に救いの手を差し伸べたのが、彼らの友人である野村胡堂、吉井勇、萩原朔太郎だった。

そして、その彼らの言葉を信じた金田一は無情にも逮捕されてしまった後、金田一を疑った啄木を交えて、4人はこの事件の真相を突き止めようと話し合う。

そんな中、大人しい萩原がお滝を殺した真犯人は金田一でも啄木でもない、華ノ屋の女将が飼っている猫のせいだと言い出す。

それに疑問の声を上げた三人は、萩原を中心に事件についておさらいをし始める。
そこへ現れた夏目漱石と芥川龍之介、平井太郎も事件について謎解きをする。

果たして、この事件の真犯人は一体誰なのだろうか?

【啄木鳥探偵處】第3話の感想

金田一が逮捕された後、食堂で事件について話し始める啄木たちが、それぞれの推理を披露していくシーンは、どれもあり得そうな話でドキドキハラハラしました。

そこへ現れた夏目漱石と芥川龍之介が登場するシーンはテンション上がりましたし、芥川の謎解きはとても面白かったです。

そして、あの居酒屋で金田一がぎょっと驚いた相手、平井太郎も登場し、二人を事件当日より前から尾行していたと衝撃的なことを言い出したシーンにはとても驚きました。

しかも、その平井が話したのは、事件より前にお滝が金田一たちの元を訪ねていたこと、お滝がどんな人物であったかということなどを含めた、事件の真相に近い話でした。

お滝が偶然金田一の相手をしたのではなく、金田一を慕うお滝のために啄木がお膳立てしてあげたことは、お滝の恋心も伝わってきて胸が締め付けられる思いになりました。

そして、そんなお滝の思いを知っていたからこそ、それに応えない不器用な金田一に怒りを通り越して憎く思ってしまった啄木の気持ちも、痛いほど理解できました。

この事件は、結局殺人事件ではなく自殺でした。恋焦がれた金田一と再会できたものの、その恋を成就することは叶わなかったお滝が自ら命を絶ってしまったということです。

そんなお滝の自害する前の姿を見ていた啄木が憎く思ってしまった金田一を思わず犯人に仕立て上げてしまったという結末であったことは、本当に悲しかったです。

エンディングの初めに流れた曲とお滝の最期の姿と、金田一に恋焦がれ続けたその人生にピッタリだったのがまた、感動的で涙が止まらないお話でした。

命短し恋せよ乙女とは、まさにお滝のような子にふさわしい言葉だなと思いました。

まとめ

華ノ屋のお滝が死んでしまった事件の真相には悲しき恋心があったという、「啄木鳥探偵處」のアニメ第3話のあらすじと感想をお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか?

金田一とお滝の出会いは、偶然のモノではなかったこと、金田一の言動に一喜一憂しながらも最期まで恋焦がれ続けていたお滝と、そんな思いを知っていたからこそ協力した啄木の意外な一面が描かれた話でした。

この事件が何者かによって殺された殺人事件ではなく、お滝が自害したことが分かったことで無事に釈放された金田一とそれを迎えに行った啄木が不器用ながら話して帰る姿を見て、仲良し探偵バディが仲直りしてよかったなとホッとしました。

この記事を読んで、女郎のお滝が死んでしまった事件の真相と、お滝の恋心を描いた「啄木鳥探偵處」のアニメ第3話をより一層楽しんで見ていただけたら嬉しいです。

「啄木鳥探偵處」第4話のあらすじと感想!

 

追記:

この回は平井太郎の告白が衝撃的でしたが、平井太郎の正体はご存知でしょうか?

平井太郎、実は江戸川乱歩の本名です。江戸川乱歩の名前のインパクトが強すぎて、平井太郎の名前が全然頭に入ってこないですよね。

ペンネームである江戸川乱歩は、アメリカの小説家エドガー・アラン・ポーの名前をもじったというのは有名な話です。このエピソードの方が目立ちすぎていて、本名は記憶の底に埋もれてしまいます。

せっかくなので、この機会に平井太郎の名前も憶えておきましょう。選挙ではありませんが、「平井太郎、平井太郎をよろしくお願いいたします!」という感じです。(笑)

そして、江戸川乱歩の処女作「二銭銅貨」コレも読んでいなかったので読んでみました。カラクリ仕掛けのある二銭銅貨についての推理モノです。流石、江戸川乱歩です!処女作からドキドキさせてくれます!短編小説なので10分くらいで読めます。興味がある人は、是非チェックしてみてください。

 

 

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