2020年4月から絶賛放送中の春アニメ「かくしごと」
その色合いのきれいさに心を奪われた人も多いと思います。今回はそんな「かくしごと」の漫画のカバー、装丁デザインの話です。
【かくしごと】の表紙がよすぎる!
「かくしごと」の装丁の秘密
アニメ「かくしごと」は久米田康治の漫画「かくしごと」が原作となっていますが、別の記事でも紹介していますが、漫画の装丁デザインがよすぎる!
家に飾りたい!家に置いておきたい!漫画になっています。装丁デザインをしたのは、「HIVE」のTADASHI HISAMOCHI、SEIKO TSUCHIHAYASHIの二人ですが、カバーデザインでできることの限界に挑戦している感じです。
本の装丁は表表紙が姫が10歳、裏表紙が姫が18歳のシーンを切り取ったものになってます。表では、可久士と姫が写っているのに、裏では、姫だけという寂しい構図です。
また、本の表カバーをめくると、可久士の家の風景や小物が描かれてあり、裏カバーをめくると、可久士の仕事場の風景や小物が描かれています。可久士の表と裏が再現されています。
そして、ブックカバーと取り外すと、本には各キャラクターが描かれいます。これまたそれぞれのキャラの表と裏の姿を楽しむことができます。
よくできた装丁になっていて、とても感心してしまいます。
「かくしごと」の美しい色合いの秘密
「かくしごと」の原作者の久米田康治は、画業26年目記念で画集を出しています。この画集は、デビュー作の「行け!!南国アイスホッケー部」から最新作「かくしごと」まで、ほぼ全連載作品を網羅しています。
美しい色合いは、この画集で堪能できると思いますが、それを実現させたのが、ずばりインク!友人に勧められたインク「ブリリアントパレット」です。
この「ブリリアントパレット」との出会いで「かくしごと」の美しい色合いを作ることができたと言っていいでしょう。
細かい濃淡も出そうと思えば出せると思いますが、写真やポスターのような絵を描くのに最適ですね。「永井博」「*鈴木英人」「わたせせいぞう」80年代の3大イラストレーターのような色合いがよく出ています。
*鈴木英人さんは、神奈川県の逗子に在住。逗子の無料季刊誌にイラストを描いてます。逗子に行った時には無料でもらえますので、地元のお店をチェックしてみてください。
「かくしごと」の各巻の表紙
第1巻:「中目黒の玄関前でくつろぐ可久士と姫」と「一人で玄関前に座る姫」
第2巻:「海を背景にバス停でバスを待つ可久士と姫」と「一人でバスを待つ姫」
第3巻:「灯台を背景に可久士と姫」と「灯台を背景に一人の姫」
第4巻:「桟橋に座る可久士と姫」と「桟橋に一人で座る姫」
第5巻:「プールの前で座る可久士と姫」と「プールの前で一人座る姫」
第6巻:「浜辺でジュースを飲む可久士と姫」と「浜辺で一人座る姫」
第7巻:「洗濯物を干す可久士と姫」と「物干し竿を見つめる一人の姫」
第8巻:「海で姫をおんぶする可久士」と「海で一人の姫」
第9巻:「ボートをこぐ可久士と姫」と「ボートをこぐ一人の姫」
第10巻:「路上でキックボードをする姫と可久士」と「路上でキックボードを持つ一人の姫」
第11巻:「山道を歩く可久士と姫」と「山道を歩く一人の姫」
表の表紙は、家族写真のようでスゴくいいのですが、裏の表紙は、本当に寂しい。よく10年後同じ格好で写真を撮ってみましたというのがありますが、それを再現できていないのがひたすら寂しいです。
裏の表紙では、家は蔦におおわれていたり、バス停の看板は朽ち果てていたり、灯台は立ち入り禁止になっていたり、プールに水がはっていなかたり、海の家はやっていなかったり・・・。姫の心を映し出すかのような景色がつらいです。
まとめ
この漫画を買う前に、分かっていたことは、子供と過ごす時間は貴重であること!
子育ての経験のある人、親と過ごした経験のある人、誰しも感じることです。思い出の1枚が欲しくて買ってしまう本。それが漫画「かくしごと」です。
第12巻が最終巻になるとのことですが、その表紙も気になります。できれば家族3人の表紙が見たいですが、それは叶わないでしょうか?
最終巻がセピア色ということは、絶対にないと断言できますが、幸せを感じる最終巻になることをひたすら願っています。
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