【かくしごと】は、80年代「少年ジャンプ」の名作漫画が隠し事?

2020年春アニメ

2020年4月2日より放送開始したアニメ「かくしごと」
さわやかだけど、ちょっとほろ苦いそんなイメージのアニメです。
懐かしの1980年代を思い出させるそんな隠し事を紹介します。

【かくしごと】とは

原作は、久米田康治の漫画「かくしごと」
講談社「月刊少年マガジン」連載

オープニング曲:flumpool「小さな日々」
エンディング曲:大滝詠一「君は天然色」

中堅漫画家の後藤可久士(ごとう かくし)には、隠し事があった。
それは娘である姫(ひめ)に自分が漫画家であることを秘密にしていること。

可久士が描いている漫画は「きんたましまし」
それは、胸を張って漫画家であるとを言えないような漫画だった。

娘の姫が生まれた時、可久士は自分が漫画家であることを隠すことを決めた。
かくして、可久士の2重生活は始まった。

娘の姫に秘密を知られそうになりながらも、隠し通そうとする父と娘を描いたアニメ。

【かくしごと】の「隠し事」

「かくしごと」は、「描く仕事」と「隠し事」の2重の意味を持ちますが、出てくるキャラの名前にも隠し事があって面白いです。

よく言えば隠し事、悪く言えばダジャレです。

後藤可久士(ごとう かくし):佐藤可士和みたいな名前で格好いいですが、英語読みすると、可久士後藤(隠し事)
後藤姫(ごとう ひめ):同じように英語読みすると姫後藤(秘め事)
後藤ロク(ごとう ろく):犬の名前を登録するときに(ご登録)数字の5と6
戒潟 魁吏(いましがた かいり):今しがた帰りましたで(今しがた帰り)

志治 仰(しじ あおぐ):指示待ちのアシスタント(指示仰ぐ)
芥子 駆(けし かける):けしかけるの意味もある消しゴムかけ担当のアシスタント(消しかける)
筧 亜美(かけい あみ):カケアミ(斜線)担当のアシスタント(カケアミ)
墨田 羅砂(すみた らすな):墨を垂らしてしまうアシスタント(墨垂らすな)

十丸院 五月(とまるいん さつき):(止まる印刷機)
大和 力郎(だいわ りきろう):割り切りの名人?(大割り切ろう)小山力也が声優って確信犯
内木 理佐(うちき りさ):本当にいたら怖い打ち切り魔(打ち切りさ)

六條 一子(ろくじょう いちこ):作画時に61番のスクリーントーンを使う(61子)
千田 奈留(せんだ なる):センターになりたい人(センターなる)
汐越 羊(しおこし よう):(塩コショウ)
城路 久美(じょうろ くみ):お花屋さんなのでじょうろ(じょうろ汲み)

この強引な名前で連想するのは、1980年代「少年ジャンプ」に連載された新沢基栄のギャグ漫画*「3年奇面組」です。
知らない人もいると思うので、登場人物だけですが紹介します。

一堂零(いちどう れい):一同礼
冷越豪(れいえつ ごう):レッツゴー
出瀬潔(しゅっせ きよし):出席よし
大間仁(だいま じん):大魔神
物星大(ものほし だい):物干し台

「3年奇面組」は、強引な名前とクセのあるキャラで強烈なインパクトを与えた漫画でした。

気になったので「かくしごと」の漫画家久米田康治の年齢をチェックしてみると、1967年生まれの52歳。

1980年は今から40年前の話になるので、当時の年齢は12歳。中学1年生です。
当時「少年ジャンプ」はかなり売れていて、小中学生は必ず読んでいました。
後に漫画家となる久米田が、奇面組の影響を受けたのはほぼ間違いないでしょう。

*漫画「3年奇面組」の続編は「ハイスクール!奇面組」
アニメ化された「ハイスクール!奇面組」の方が知名度は高い。

 

追記:

漫画の「かくしごと」の第5巻では「三年奇面組」をモジった題名「残念記念組」で漫画が描かれていました。やはり、「三年奇面組」を読んでいたようです。「かくしごと」は漫画愛にあふれていますので、是非ご一読ください。

【かくしごと】が1980年代を思い出させる理由

「かくしごと」が1980年代を思い出させる最大の理由は、すばり!アニメで使われているエンディング曲「君は天然色」です。
「君は天然色」は、1981年に発売された大滝詠一のアルバム「「A LONG VACATION」に収録されている曲です。

この曲は、現在サントリー「金麦」のCMソングとして使われているので、誰でも聞いたことがあると思います。

サントリーが「君は天然色」をCMソングとして起用したのは、2012年。
国民的女優である戸田恵梨香、大森南朋のコンビでおなじみCMです。

サントリーの曲の使い方がうまいと思うのは、CMの背景に海を入れていること。
大滝詠一のアルバム「A LONG VACATION」のジャケットデザインを連想させます。

また、「君は天然色」はサントリー「金麦」以外にも、ロート製薬「新・Vロート」(1982年)、キリンビバレッジ「生茶」(2004年)で使われていたので、曲を覚えている人は、相当いると思います。

世代によって、この曲の感じ方は違うかもしれませんが、50代のシニア層にとって青春の思い出の曲となっています。

「かくしごと」が1980年代を思い出させるのは、「君は天然色」だけではありません。
アニメの色合いも、1980年代を思い出させます。

「君は天然色」が収録された「A LONG VACATION」でジャケットデザインをしたのは、永井博。
その色鮮やかなイラストは、思わずジャケ買い!誰もが部屋に飾りたい衝動にかられました。

1980年代は、アメリカの西海岸を連想させるイラストが流行りました。

大滝詠一のジャケットデザインをした永井博
山下達郎のジャケットデザインをした鈴木英人
ハートカクテルで人気を博したわたせせいぞう。

1980年代を象徴する日本の3大イラストレーターです。

アニメ「かくしごと」の色合いも、ところどころ彼らの影響を感じますし、
漫画「かくしごと」のカバーデザインも色鮮やかなイラストに、KAKUSIGOTOと横文字が入ります。
影響の大きさを感じます。

まとめ

漫画「かくしごと」の登場人物名は、1980年代の「少年ジャンプ」に連載された新沢基栄の漫画「3年奇面組」の影響受けたと思われる。
また、漫画のカバーデザインやアニメの色合いは、1980年代の日本の3大イラストレーターの永井博、鈴木英仁、わたせせいそうの影響が垣間見れる。

アニメ「かくしごと」のエンディングテーマは、大滝詠一の「君は天然色」。
1981年に発表されたこの曲は、ジェケットデザインを連想させ、アニメ「かくしごと」の色合いにピッタリの選曲となっている。

アニメ「かくしごと」と1980年代の関係をまとめましたが、このアニメは本当にオススメです。
基本はギャグ系ですが、隠し事を持っている父、そしてその娘とのかけがえのない関係を描いた作品です。

ギャグは楽しいし、漫画家の実態も知ることができます。
そして、ちょっと切ないシーンもある、そんなアニメです。
気になる人は、是非見てください。

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