名だたる文豪たちが、世界中の文学を浸食者から守るために戦う、文豪ファンタジーアニメ「文豪とアルケミスト~審判ノ歯車~」
前回の第5話で、アルケミストの力によって転生した芥川龍之介や太宰治らに、萩原朔太郎と室生犀星が新たに加わりました!段々と大所帯になってきた「文豪とアルケミスト」です。
そんな「文豪とアルケミスト」の第6話のあらすじ、ネタバレ、感想を紹介します。今回は、ちょっと異色な料理勝負回です!是非ご覧ください。
【文豪とアルケミスト】第6話のあらすじ
館長室に祀られたアルケミストの石に手を伸ばす怪しい男がいた。それにいち早く気付いたネコはその男を捕まえる。
その騒ぎを聞きつけ、島崎藤村、徳田秋声、織田作之助が駆けつける。その怪しき男の正体は、太宰治だった。
アルケミストの石に、転生した文豪を図書館から追い出すことはできないかと思っての行動だった。それは、どんどん大所帯になっていく図書館が狭くなっていく不満があったからだ。
そんな太宰の嘆きに、志賀直哉が茶化しにやって来る。そこで、太宰が不満を持つ数時間前へと時は遡る。
アルケミストの力によって、新たに武者小路実篤と志賀直哉が転生を果たした。芥川と親しげにする志賀が気に食わない太宰は、その思いを長文の紙で綴る。
そこで、中原中也に助けを求めた太宰は、あるアドバイスを受ける。それは、志賀と海に行って親睦を深めたらどうかと。
その誘いは、太宰の昔の失態を知っている志賀によってバッサリ拒否される。そこへ、芥川が志賀へ声をかける。
親しげに話す志賀と芥川だったが、「羅生門」については話が違いました。芥川の「羅生門」を酷評する志賀に激怒した太宰は、志賀と口喧嘩の末に殴り合いに発展。
その問題に駆けつける文豪たちとネコ。芥川の良き理解者の座を巡った喧嘩を諌めるためには、日光があるところで農業するのが一番だと提案する武者小路。
元々図書館にある食料に不満があった文豪たちは、美味しい農作物を作るために勝負をすることに。
太宰・織田・安吾チームは米作り。それを提案した中也は、その米で酒を造ろうと企む。
志賀直哉・萩原朔太郎・室生犀星チームはかぼちゃ作り。徳田・島崎チームは徳田の故郷の食材を使ったカレー作りをする。
そして、ついに勝負の日がやって来る。
太宰チームは中也の企みは失敗し、安吾の独断でカレーで勝負することとなる。志賀チームは朔太郎が作ったかぼちゃの羊羹。
果たして、その勝負の結果は?そして、芥川にある変化が訪れてしまう。
【文豪とアルケミスト】第6話の感想
芥川をとても慕っている太宰だからこそ、芥川と親しくする志賀の存在が気に食わなかったのでしょう。
敵対心むき出しの太宰が、部屋中を埋め尽くすほどに、長文でその怒りを綴っているシーンは面白かったです。
それだけに飽き足らず、太宰の作品「羅生門」について志賀は酷評するのです。もちろん、これには太宰は黙っていられず、結局殴り合いの喧嘩をしてしまいます。
そんな志賀と太宰の、芥川の良き理解者はどちらかを決める勝負。それが、武者小路が提案する農業で作った料理で決まるというのが、また面白かったです。
しかも、意外にも文豪たちがノリノリで農作業をやるというのが面白いです。
その理由が、図書館にある食料に不満があるから。一体図書館にはどんな食料があるのか、どんな食事をしているのか気になったシーンでした。
審判役の芥川と、解説役の武者小路、不参加の中也以外は、皆農業に適した格好に着替えました。
そのいつもとは違う姿にギャップを感じ、胸がキュンとなった人も多かったはず。推しの文豪がいた人はイチコロだったでしょう。
志賀チームにいる朔太郎は、相変わらず犀星大好きで、犀星の好物をチョイス。それで作った独特なかぼちゃの羊羹には、さすがの犀星もフォローできず(笑)一体、かぼちゃと砂糖以外に何を入れたのか気になりました。
そして、いよいよ迎えた料理対決本番の日。中也の企みも虚しく、安吾が独断でカレーを100人前作ってしまいました。
太宰チームのカレーか、志賀チームのかぼちゃの羊羹か…。見ているこっちもドキドキハラハラしながら、勝負の行方を見守っていました。
そうしたらなんと!徳田チームの金沢名物のカレーが選ばれるという(笑)
意外な勝負の結末、そして徳田チームがやっていたことに誰も気づかなかった事実に思わず笑ってしまいました。
そんなほんわかシーン後、太宰と芥川のシリアスシーンになったギャップも面白かったです。
いつも冷静な芥川が、志賀の酷評を聞いて文豪としての自信を失くしてしまった姿が切なかったです。そんな芥川が、青い炎に包まれて姿を消してしまったことに驚きました。
芥川は一体、どこへ行ってしまったのか?太宰同様、心配になった第6話でした。
【まとめ】
「文豪とアルケミスト~審判ノ歯車~」アニメ第6話のあらすじと感想を、お伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか?
いつも凛々しい顔で浸食者に立ち向かっている格好良い文豪たち。それが今回は農業で作った作物で料理勝負をする、ほんわかした第6話でした。
たまには、いつもと違った姿の文豪たちを見るのも悪くないですね。とても癒されました。
最後には、文豪として自信を失くした芥川の姿が…。果たして、青い炎に包まれて消えてしまった芥川はどこへ行ってしまったのでしょうか?
次回の第7話の放送が早く見たいですね。
追記:
今回の話で、カレーライスが出てきましたが、文豪とカレーライスは関連性が高いです。夏目漱石はイギリスに行く途中インドでカレーライスを食べたと言いますし、武者小路実篤や志賀直哉などの白樺派の文豪が食べていた味噌入りのカレーは有名です。
味噌入りのカレーって、一体どんな味?と思ってしまいますが、カレーライスはスパイス料理ですから、味噌もスパイスと考えれば意外に合うのかもしれません。
白樺派のカレーは、千葉県手賀沼近辺に住む白樺派の文豪たちに振舞われた柳宗達の兼子夫人のカレーが原点です。味噌を隠し味にして、チキン、ビーフ、ポークの3種類のカレーがあります。文豪気分の食べてみるのも一興です。
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