2020年春から絶賛放送中のアニメ「イエスタデイをうたって」
“愛とはなんぞや?”のキャッチフレーズの通り、恋愛や家族、仕事など、日々の様々なことに悩んだり、迷ったりしながら生きる4人の男女の青春ストーリーです。
今回はアニメ「イエスタデイをうたって」第6話のあらすじ、ネタバレ、感想を紹介します。
【イエスタデイをうたって】第6話のあらすじ
第6話「ユズハラという女」
リクオがバイトをしていると、高校時代の同級生で元カノの柚原チカが現れる。家賃を滞納してアパートを追い出されたというチカは、リクオに今晩だけ泊めて欲しいと頼んできた。
入ったバントがことごとく色恋沙汰で揉めて最後には解散するため、破壊王とあだ名のつけられているチカ。高校時代にも被害者の会ができていたという。
リクオが榀子のテレビの配線をつなげる手伝いをした帰り、自宅に着くと鍵が開いていた。恐る恐るドアを開けたリクオを迎えたのは、出て行ったはずのチカが夕食を作って待っていた。
バイトを見つけてきたというチカは、給料が入る3週間だけ居座らせて欲しいと頭を下げる。リクオは追い出すこともできずに渋々了承した。
ギャラリーの専務に、別のスタジオでバイトをしないかと言われる。クビかと聞くリクオに、専務はプロの仕事を見た方が勉強になると説明する。今のバイトだけでは将来に繋がらないことを理解しているものの、リクオはまだ一歩踏み出せずにいた。
家に帰ると当たり前のようにチカが夕食を作って待っていた。机の上を片付けようとするチカに倒れこむリクオ。リクオは熱を出していた。
目を覚ますと、チカがおかゆを作っていてくれた。チカが料理ができることを知らなかったと言うリクオ。一人暮らしをして覚えたと言ったチカは、両親の許しを得ずに家を出てきていた。
榀子は、自分がリクオに甘えているのではないかと悩んでいた。教師仲間に誘われて飲んだ帰り道、榀子は無意識にリクオの働いているコンビニに来ていた。中の様子を伺う榀子に、リクオに会いにきたハルが声をかける。
木ノ下にリクオが風邪をひいていることを聞いた二人は、リクオの家にお見舞いに行く。ドアを開けたのはチカで、榀子とハルは家に上がらず帰っていった。
知らない女性が家にいたことに腹を立てるハルと、冷静なままの榀子。人の心は移ろいやすいから、と言う榀子にハルはどこか不満そうだった。
翌朝、体調が良くなったリクオがバイトに行くと、怒ったハルがやって来た。事情を話して放っておけないと言うリクオに、ハルはビールケースを投げつけて泣きながら走っていってしまう。
榀子にも事情を説明するため、榀子の帰りを待っていたリクオ。帰ってきた榀子に声をかけると、昨日は飲み会の後家に帰ったとシラを切られる。慌てて榀子を引き止めたリクオも、振り返った顔がよほど怖かったのかそれ以上言葉をかけることなく、アパートの中へ入って行く背中を見つめるだけだった。
自分が招いた修羅場にげっそりとしているリクオ。そんなリクオをよそに、チカは「ご飯は誰かと一緒に食べたほうが美味しい」と楽しそうに笑う。
チカがコインランドリーから帰ると、リクオのアパートを見つめる榀子がいた。帰ろうとする榀子を捕まえて、部屋にあげたチカは誤解を解くためにリクオとは何もないと説明する。
人がいいからリクオに頼んだと言うチカは、呆れたように笑いながら「私のせいでダメになって欲しくない」と言った。
榀子とハル、二人に怒られたリクオはあからさまに落ち込んでいた。ため息ばかり吐くリクオに、木ノ下は「お前は贅沢なんだよ」と言われる。
リクオがバイトから帰ると、チカの姿がなかった。机には鍵と手紙が置かれていた。
【イエスタデイをうたって】第6話の感想
今回も前回同様、1話限定のキャラクターが登場しました。リクオの高校時代の元カノ・柚原チカ。
高校時代とは全く違う見た目にまず驚きました。そして、急に泊めてと頼まれて泊めてしまうリクオ。お人好しすぎて見ているこっちが心配になります。
大学を卒業して、フリーターでバイトを掛け持ちしてフラフラしているリクオがモテているのもかなり不思議です。現状のリクオは、どう見ても都合のいい男の立ち位置ですから……
榀子の家のテレビ配線をいじるシーンでは、懐かしのブラウン管テレビがありました。このアニメの時代背景が90年代くらいなので、ブラウン管テレビや使い捨てカメラ、ラジカセなど懐かしいアイテムが登場しています。
教員たちの飲み会に誘われた榀子の表情が、今までにない表情が多くて新鮮でした。湧の話をしたのも榀子が吹っ切れている証拠でしょう。彼以外を好きになったことがない榀子が、他の男性と付き合った経験がないのもピュアだなと思いました。
風邪をひいたリクオのお見舞いにきた榀子とハルの表情がかなり面白かったです。3人が顔を合わせたシーンは思わず「あー」と声が出てしまいました。
チカの「居候」という発言も2人には届いていなさそうでしたし、案の定しっかり誤解していましたね。チカのあだ名が「破壊王」であることに納得するシーンだったと思います。
チカの存在は、リクオの関係を大きくかき混ぜました。ハルはいつも通り怒っていましたが、リクオのことを振った榀子もチカのことを気にしています。榀子の気持ちにも、わずかながらに変化が現れているのかもしれません。
問題のチカ自身も「人からよく思われたいだけ」と自分の考えをリクオに言います。好きだと言われると断れない。一生懸命になったりした事がない。どこかリクオと似た部分を持っています。
チカはリクオの鏡のような立ち位置になるのかもしれません。
今回は終始、チカがとても綺麗でした。タバコを吸う動作も一つひとつが丁寧に描かれています。
榀子が帰った後のシーンの窓際でなびく髪も、何かを決めたような表情も美しかったです。
ピアノを続ける決心をして出て行ったチカ。嵐のような女性だったなと思いました。
まとめ
リクオの元カノ・柚原チカが登場した第6話。アパートを追い出されたというチカを居候させたリクオは、榀子とハルに誤解されてしまいます。似ているようで対になるリクオとチカによって、ハルや榀子にも気持ちの変化が現れます。
複雑な人間関係の中でも、どこか前向きになれる良い回でした。次回以降も楽しみです。
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