【アルテ】第5話のあらすじと感想!商人との交渉はどうなる?アルテの奥の手は?

2020年4月から絶賛放送中の春アニメ「アルテ」

16世紀初頭のルネサンス期のイタリア・フィレンツェ、女性がひとりで生きていくことに理解がない時代に、画家になる道を選んだ少女・アルテ!

今回はそんなアニメ「アルテ」第5話のあらすじ、ネタバレ、感想を紹介します。

【アルテ】第5話のあらすじ

ある金曜日、アルテが買い物から工房へ戻ると、入り口の前に馬車が待たされていた。中を覗くと、老人が注文書をレオに叩きつけて怒鳴り声をあげていたのだ。言うだけで言ってさっさと帰っていく老人に呆気にとられていたアルテは、老人が誰なのかをレオに尋ねる。

心底疲れた顔をしていたレオは「付き合いの長い客」と答えた。大事なお客さんだと言ったアルテに食い気味に否定するレオ。老人とレオは腐れ縁だった。

老人から渡された注文書を見たアルテは、高額な報酬と指定された画材の釣り合いが取れておらず、利益が出ないことに声をあげる。このままでは仕事を受けられないため、老人の元に交渉へ向かわなければいけない。

いつも仕事だったら嫌な顔をしないレオの口から「死ぬほどめんどくさい」と本音が漏れてしまう。そんなレオを見たアルテは、自分が代わりに交渉に行くことを提案する。アルテがレオに気を遣っていることは早々にバレてしまうが、レオはアルテに交渉を任せることに。

仕事を任されたアルテは、老人の住む家へと向かう。自分の住む地区とは違う雰囲気を感じながら目的の場所へとたどり着く。アルテの通された応接室には、壁や天井一面に絵が飾られていた。

しばらく見惚れていると、アルテの背後にはいつの間にか工房にきていた大商人、ウベルティーノが立っていた。アルテを見て弟子だと嘘をついているのではないかと疑うウベルティーノ。

自分は正真正銘レオの弟子だと訴えるアルテとしばらく睨み合った後、ウベルティーノは納得したのかアルテについてくるように言う。

アルテは書斎へと案内される。ウベルティーノの書斎は、先程のたくさんの絵が飾られていた応接室とは違い、絵の一つもない質素な部屋だった。

改めて注文書の修正をお願いすると、ウベルティーノは「不満があるのか」と圧をかけてくる。自分を奮い立たせて交渉に挑んだものの、結局交渉は平行線のまま。アルテはレオの元へと帰ったのだった。

レオに結果報告をしたアルテは、もう一度自分に交渉をさせて欲しいとレオにお願いする。悔しいからと言うアルテに、レオはアルテの将来を見据えて納得するまでやることを許可した。

交渉を成立させるための手段に悩んでいたアルテが向かったのはヴェロニカのところだった。アルテはヴェロニカに交渉術を教えて欲しいと頭を下げる。そんなアルテにヴェロニカは笑いながら快諾した。

1週間みっちり教えてもらった術を使いながら、アルテはウベルティーノに再び交渉する。アルテがヴェロニカから教えてもらったのは「背筋を伸ばして顎を引き、自信たっぷりに見えるように姿勢を保ち、常に笑顔は絶やさない。ゆっくりと動き、ゆっくりと喋る」こと。

そしてもう一つ、高い対価に見合った満足を与えられる自信を持つこと。そのために貴族という家柄、自分の性別、持てる武器全てを使うようにと教えられていた。

絵を描くために高価な材料だけでなく、職人の腕も必要であると言うアルテ。自分で描いたレースの絵も持ち込んで、自分が絵の価値をさらに高めるとはっきり伝える。

にこやかなアルテに、ウベルティーノは新しい契約書にサインすることを決める。アルテの立ち居振る舞いに「娼婦にでも習ったのか」と見透かしたように告げた。

ウベルティーノは絵に興味がなかった。たくさんの絵が飾られていた応接室は客へのはったりのために存在していることを聞いたアルテは、質素な書斎とのギャップに納得する。

絵に興味がないことに驚くアルテ。絵画は有力者への贈り物や、ごますりに使われることも多い。
絵を依頼するのは絵を好きな者だけではなく、金がある者が自らの道具として注文する。

ウベルティーノの言葉を聞いたアルテは、そういう人にも満足してもらえる絵を描く職人を目指すと自信たっぷりに笑った。

帰る間際、アルテはもう一度応接室の中を見せてもらう。部屋にある絵のほとんどがレオの作品だったことに驚くアルテ。レオのことを気に入っているというアルテの言葉に、ウベルティーノは怒りながら腐れ縁だと告げる。

部屋の絵の半分はレオの師匠が描いたものだと聞いたアルテは、レオに子ども時代があったことが想像できないと頭を抱えた。

レオとウベルティーノの関係について聞こうとした途端、アルテのお腹から大きな音が。断食をしていると言ったしたアルテの言葉に、ウベルティーノは再び怒り出した。

ウベルティーノからもらった野菜を抱えて、アルテはレオに交渉成立の報告をする。自分の親方の弟子時代が気になるというアルテ。そんなアルテに、レオは自分が物乞いだったと言った。

話を聞いたアルテは、レオの弟子になれてよかったと告げる。アルテは、人より難しい条件でスタートして親方になったレオにこそ学ぶことが多いと言った。

レオの親方は、レオに対しては注意をしたが他の弟子には注意をしなかった。過去のレオは自分が物乞いだから注意するのかと思っていたが、実はそうではなかった。親方は努力していない者に何もする気がなかっただけであった。

依頼されていた絵が完成し、ウベルティーノが工房へとやって来た。道具は高級なものを揃えているのに、レオの着ているものがボロボロであることや、断食や質素な食事をしていることを指摘する。アルテは、レオが節約しているのは、道具にお金をかけるためであることに気づく。

険悪なムードの2人に、アルテは絵を片手にウベルティーノを外へと連れ出す。馬車の中に入る間際、ウベルティーノは「もっと自分のために金を使え」と伝えるように言った。

「もう二度と注文しないでほしい」と言うレオにアルテが注意をすると、レオは頭を掻きながら「自分には金を使わない」とウベルティーノへの文句を吐き出す。

アルテは、レオとウベルティーノが互いに心配しあっていることに気づいて笑い出した。

アルテは2人の関係に憧れを覚える。仕事を続けているうちに、自分もレオのことが分かるようになる日が来るのだろうかと考えていた。

【アルテ】の第5話の感想

今回はレオの過去を知ることができるお話でした。

ウベルティーノの最初の印象はかなり面倒くさそうな客だったのですが、終わる頃にはお節介なおじいさんという印象に変化していました。

ウベルティーノとの交渉について、レオはまず反対をすると思っていましたが、意外とあっさり承諾していて驚きました。それだけアルテのことを認めているのかもしれません。

今までメインに登場していたのは、絵に興味のあるアルテや、絵を仕事にしているレオ、自画像の依頼をしたヴェロニカなど。絵に対して好意的な感情をもつキャラクターが多かったですが、今回は絵に興味のないウベルティーノでした。

アルテにとって「絵の依頼をする=絵が好き」という無意識の固定観念が打ち砕かれ、新しい価値観を知る機会になったのではないかと思います。

交渉のためにヴェロニカに教えてもらった方法は、あまりアルテに合わなかったような気もします。しかしそんなアルテの努力を認めて交渉に応じてくれたのか、レオといつも交渉して結局あげているのか。

ウベルティーノの言動を見ると、最終的には交渉に応じているのではないかと思いました。なんだかんだ言っても、本当はいい人なのかもしれません。

レオの過去も、物乞いという一点が強く出ていましたが、あまり不幸な過去でなくてホッとしました。

お腹を鳴らすアルテに、ウベルティーノが厨房で食べ物を持たせるような優しさも垣間見えました。偏屈なだけではなかったので、ほっとしました。

レオとウベルティーノの関係は、腐れ縁というより、親子のようなものなのかもしれません。
アルテにとってもいい経験になった第5話だったと思います。

まとめ

レオの工房のもう1人のパトロン、大商人ウベルティーノに絵の依頼をされたレオ。渡された契約書に書かれた注文はあまりにも無茶が多く、交渉をしなければいけなくなります。

交渉をめんどくさがるレオの代わりに、アルテが交渉することになります。苦労の末、交渉は成立。アルテはウベルティーノの信用を勝ち取りました。

画家として、少しずつ着実に成長しているアルテ。レオとの関係がどうなるかも含めて、次回が楽しみです。

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