「ベアゲルター」は、現在も連載中の沙村広明の漫画です。沙村広明と言えば、「無限の住人」、「波よ聞いてくれ」で有名な漫画家ですね。
この「ベアゲルター」は超絶、格好いいです!「無限の住人」ファン、特に沙村広明が描く女性が好きな人は、絶対に読んでほしい漫画です。
今回は、格好いい女性を楽しめる「ベアゲルター」を紹介します。
沙村広明の経歴
まずは、「ベアゲルター」を存分に楽しんでいただく為に、沙村弘明の経歴を紹介します。
沙村広明は、1970年2月17日生まれの漫画家、イラストレーターです。1993年に「無限の住人」漫画家デビューをはたし、デビュー作がいきなり代表作となった漫画家です。
デビューのキッカケは、講談社に漫画原稿を持ち込んだことです。この時に持ち込んだのが、谷崎潤一郎の小説「刺青」を漫画化したもの。編集部は、即座に沙村広明の才能を見抜き、「無限の住人」の連載へつながっていきます。
沙村広明は、多摩川美術大学美術部油絵学科を卒業していて、在学中は漫画研究会に所属していました。漫研では、現在アニメ化されている「イエスタデイをうたって」の冬目景が先輩として在籍していた。
尊敬する漫画家は手塚治虫、藤子不二雄、高橋留美子。学生時代は大友克洋の漫画に影響を受ける。
「無限の住人」の原点となったのは、谷崎潤一郎の小説。「ベアゲルター」の原点となったのは、映画の「ニキータ」や「女囚さそり」。
【ベアゲルター】とは
ドイツ、中国、日本を舞台に、3人の女性による復讐劇。沙村広明は「ニキータ」、「女囚さそり」の影響を受けたと言います。
「ニキータ」はリュック・ベッソン監督、ジャン・レノも出演していたし、映画のみならずドラマ化をしているので知っている人が多いと思いますが、政府によって工作員にしたてられた少女ニキータの話です。
そして、「女囚さそり」は1972年東映の劇場映画。篠原とおるの漫画「さそり」が原作。梶芽衣子が主演をつとめ、恋人に裏切られて刑務所に入れられ、復讐にもえる女囚を熱演し、そのエロスとバイオレンスが話題となりました。
「ベアゲルター」は、復讐に燃える女性を描いた漫画です。分かりやすく言えば、タランティーノの映画「キル・ビル」のような話です。
【ベアゲルター】の意味
「ベアゲルター」という響きから、なんとなくドイツ語であるのは、分かると思います。「ベアゲルター」はドイツ語の「WERGERD(ベアゲルト)」が語源になっているらしく直訳で「人命金」です。
「人命金」とは、ゲルマン法で、殺人者もしくはその一族が、贖罪(しょくざい)として被害者の遺族に払うお金を意味します。
また海外用に「DIE WERGERTER」と表記されることがありますが、DIEは英語の死ぬの意味を持つDIEではなく、ドイツ語の女性名詞につく定冠詞のDIEだそうです。意味合い的には、「人命金」「贖罪金」といったところでしょう。
ちなみに、グーグル翻訳に「DIE WERGERTER」と入れてみるとドイツ語⇒日本語で「お金」と翻訳されました。まあ、とにかく人命金の話です。
この洋書が売れて、タランティーノ監督の目に留まれば、「ベアゲルター映画化!」なんていう日も来るかもしれません。楽しみにしておきましょう。
【ベアゲルター】の登場人物
メインとなる登場人物は3人の女性。個人的に好きな順から紹介します。
忍(しのぶ)
黒髪、長髪の日本人。住所は、代々木公園。ホームレスです。組のお金を持ち逃げしたチンピラの杉戸 朗(すぎと ろう)によって事件に巻き込まれていく女性。
戦闘能力は不明だが、ヤクザ相手でもひるむことが全くないので、強いと思われる。沙村弘明の描く女性は、皆魅力的だが一番美人だと思う。
タバコが好きで、ヤクザに監禁されたときでも、タバコをねだる。コミックス第3巻の表紙の女性。
|
トレーネ
金髪碧眼のドイツ人。「タゲリの丘」が故郷。壮絶な過去を持つ彼女は、体の一部を欠損している。復讐に燃える女性。
戦闘能力は、おそらく一番高い。銃使いであるが、素手でも強い。
復讐に燃える点で「女囚さそり」に一番近い彼女は、梶芽衣子と同じく、つば広の帽子を被ることが多い。金髪に黒い帽子のコントラストが美しく、とても魅力的。
3人の中で、一番スタイリッシュで格好いい。コミックスの第2巻の表紙の女性。
|
睫毛(ジェマオ)
チャイナドレスをまとう中国人。沙村広明自身が、チャイナドレスを着た女性を主人公にした漫画を描きたいと言っていたので、おそらく一番描きたい人物。
戦闘能力は、トレーネ並か、それ以上かもしれない。ヌンチャクを武器として使用するが、銃としても使えるヌンチャクなので、トレーネ同様に遠距離、近距離の戦闘どちらでも強い。
チャイナドレス好きには、たまらない。スラリとした足も魅力的。お気に入りの主人公ということで第1巻の表紙になっている。
|
まとめ
いかがでしたでしょうか?「ベアゲルター」は美人が3人も出てくる沙村広明ファン、特に「無限の住人」が好きな人にオススメの漫画です。
ちょっとエログロのグロがキツイところがありますが、それがクリアできれば、女性は美しいし、アクションは格好いいので、是非読んでいただきたい漫画です。
現在第5巻が発売中で、7月30日が締め切りですが、沙村広明の色紙プレゼントキャンペーンをやってます。(応募券は、漫画の帯についてます)
好きなキャラ、好きな衣装、好きなポーズで色紙を描いてくれます。抽選で当たる確率は低いと思いますが、ガチなファンの人は、熱いメッセージを書いて応募してみましょう。
胸チラでクールな忍もいいが、ニコリと笑うトレーネも見てみたい、チャイナドレスの睫毛も捨てがたい!うーん、悩む。ひょっとしたら、衣装なしなんていう無茶も聞いてくれるかも・・・。
沙村先生は美大を卒業してますから、ヌードデッサン的な感じで気軽に描いてくれるかもしれませんよ。色々楽しみながら、応募しましょう!
|
コメント