2020年4月から放送開始した「かくしごと」
アニメ放送当初から、ささやかれていたのは、母は死んでいるという説でした。アニメ第10話の放送では、姫の母は海難事故で行方不明になっていることが判明しました。
なんだか釈然としないのは私だけでしょうか?母は、病気でないとおかしいと思う理由、そして理想の最終回を紹介します!思いっきりハッピーエンドにしましたので、ぜひご覧ください。
母は、病気でないとおかしい理由
先にお伝えしておきますが、現状を報告いたします。現在「かくしごと」に関しては、アニメを第10話まで見ていて、漫画を11巻まで持っています。月刊マガジンで連載している漫画をタイムリーに読んでいません。
漫画「かくしごと」は、7月6日(月)に月刊マガジンの8月号が発売され、完結となります。第12巻に収められるであろう話で、既に伏線回収ができている可能性がありますので、ご了承ください。
アニメ「かくしごと」で、母は海難事故で行方不明となっていることが判明しましたが、病気でないとおかしい理由は、姫が誕生日に開ける箱です。
この箱を見た時に、多くの人は、姫の母は病気で死んでしまったと思ったはずです。娘の誕生日を祝ってあげたいけれど、祝ってあげられないので誕生日に開ける箱を母は用意したのです。
箱を用意するのは、死期を悟ったからこそする行動です。ところが、海難事故となると話は変わってきます。海難事故は、前もって分かるはずもありません。
そう考えると、やはり姫の母は病気だったと考えるしかありません。どうして海難事故という設定になったのか分かりませんが、考えられることは母の死をハッキリとさせたくなかったのだと思います。
最終回で、急に母が見つかるなんてことはない(できればそうあってほしい)と思いますが、母の安否は分からないまま、絶望的なことは起こらないまま、「かくしごと」は終わるのだと思います。
「海難事故」と「姫への箱」で矛盾が生じましたが、漫画家の久米田先生がミスをするとは思えませんので、伏線回収としては下記のようになるのではないでしょうか?
姫の母は、病気で余命はあまりなかった。そこで姫のために誕生日ごとに開ける箱を用意する。本当は、姫が大人になるまで箱を用意しようとしていたが、16歳の箱を作ったところで、母は海難事故にあってしまう。
母が海難事故に遭うのは、やはり多少の無理があります。母が仕事をしていたとか、帰省をしていたとかになるのだと思います。
母は絵を描いていたと思われますので、自身の展覧会に行く途中に海難事故にあったのかもしれません。
追記:
かくしごとの最終巻12巻では、母親の病気のことが描かれいました。この病気のことは、ここではあえて書きません。気になる人は、ぜひ最終巻を購入してお確かめください。
なぜ「かくしごと」に惹かれてしまうのか、最終巻を読むとその理由が分かると思います。基本的にモノクロで描かれる漫画の凄さを再認識させられるとてもいい最終巻でした。
「かくしごと」の理想の最終回
「かくしごと」の最終回は、おそらく母は行方不明のまま、姫が鎌倉の家に取りに行った原稿で、可久士が記憶を取り戻し、漫画を再度描き始めるという話になると思いますが、願いを込めたハッピーエンドを考えてみました。
十丸院は、可久士がいる病院を訪ねる。今回は、可久士のお見舞いではなく売れっ子漫画家である羅砂に連載の再開を頼みに来たのだった。
十丸院は、病院で一人の女性に出会う。女性が「風のタイツ」のキーホルダーを持っていることに気づいた十丸院は、何気なく「風のタイツ」を描いていた漫画家が入院していることを告げる。
女性と一緒に可久士の病室をたずねた十丸院は、「後藤先生をファンを見つけましたあ」と可久士に女性を紹介する。
その女性こそ、可久士が長年探し続けていた妻だった。
可久士の妻は、海難事故に遭い、記憶を喪失していた。発見時には、身分を証明するものもなかった為、本人確認ができなかったのだ。
唯一持っていたのは、「風のタイツ」のキーホルダー。しかし、キーホルダーは、薄汚れていたため、何のキーホルダーかは病院の関係者も分からなかった。
可久士の妻は、可久士を見て記憶を取り戻し、同時に可久士も記憶を取り戻す。
ほどなくして、姫が鎌倉の家から病院に戻ってくる。可久士と母と見て泣く姫。そして、原稿を見た可久士は、記憶を完全に取り戻す。
「風のタイツ」が連載終了しているのを知ってショックを受けていた可久士だったが、姫に漫画を描いて欲しいと頼まれる。
「姫のために、描かなくてどうするー!」可久士は、漫画を描くことを決意するのだった。
病室に集まっていた元アシスタントたちは涙を流して喜ぶ。十丸院は、売れっ子漫画家の羅砂を呼び戻すとともに、往年の漫画家の後藤可久士を復活させることに成功した。
場面は変わって鎌倉の家。そこには、「新・風のタイツ」の連載を開始した可久士がいた。ペンをクルクル回しながら、下ネタ全開の漫画を描く可久士。そこに迷いは微塵もない。
夕食時には、甘いシチューの匂い。姫の母が作るシチュー。(flumpoolの小さな日々をリスペクト)可久士、姫、母の3人が揃った食事シーンは、かつて母が描いた「平凡な未来予想図(仮)」のよう。
「かくしごと」が一切なくなった今。そして、愛犬のロクも加わっている今。可久士は、幸せをかみしめる。
そう、可久士は、下描き、最初のビジョンをやっと超えたのだった!
まとめ
「かくしごと」の最終回まで、残りあとわずかです。姫の母は、現在行方不明ですがいつか必ず帰ってくると信じています。
アニメで「かくしごと」を知ってから3ヶ月。とても濃密な3ヶ月でした。これほど充実させてくれた久米田先生には、感謝しかありません。ありがとうございました。
最後に、望むことは、コミックス第12巻の裏表紙。第11巻までは、表表紙が10歳の頃の可久士と姫で楽しい風景、裏表紙が18歳の姫で、寂しい風景でした。
第12巻の裏表紙だけは、表表紙より明るく、楽しい風景にしてもらいたいです。装丁デザイン的には、統一感がなくなりますが、ぜひぜひお願いしたいです!


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