2020年春アニメの「啄木鳥探偵處」も遂に最終回!病に苦しむ啄木は、最後に一体どうなるのか?
今回は、そんな「啄木鳥探偵處」の最終回第12話のあらすじ、ネタバレ、感想を紹介します。
【啄木鳥探偵處】最終回第12話のあらすじ
啄木は、教会で見かけた神父の成瀬を不審人物と思い、京助に尾行をお願いする。しかし、その一方で、真犯人と言える告発者Xは別にいるのではないかと考えていた。
そんなある日、啄木は、人の命がかかっていると、京助の誕生日会を一月前倒しにすることにする。牛鍋屋で肉を食べ、京助の誕生日を祝う文士たち。
そこに、神父の成瀬がやってくる。成瀬は啄木に誘われて誕生日会に参加したのだった、啄木に勧められるまま、美味しい肉を食べるのであった。
翌朝、早く目が覚めた啄木は、厨房からお米をもらいおにぎりを作る。人の為におにぎりを作ると、生まれてきた意味が分かるという。
教会に行った啄木は、懺悔室で加世が真犯人であることを突きつける。死にたいと願う人を利用して世直しとして、悪人が裁かれるように告発状を書いたのだ。
加世が犯人だと分かったのは、加世の下駄の裏にステンドグラスの破片がささっていたからだった。そのステンドグラスは、教会で割れたステンドグラスだったため、啄木は、加世が真犯人だと確信したのだ。
啄木は、加世を責める。しかし、加世は直接人を殺しているわけではないので、「加世はやっぱり僕の知っている加世だ」と啄木は言う。
「一寸先は、闇かもしれないし、光かもしれない。でも新しい明日はくる。僕は、信じています」と言い、啄木はその場を去るのだった。
加世は、そのまま故郷に帰って行った。故郷に帰る電車の中で、加世は、啄木からもらったおにぎりを食べ、啄木のやさしさに涙を流した。
死期を目の前にしながらも、文士たちとの付き合いは変わらない。京助と一緒に歩く夜道で、啄木は、「僕は、死んでもあなたを守りますよ」と言う。
いつものミルクホールで、吉井は、好みの女性を見つけ「命短し、恋せよ乙女・・・」と詩を詠むのだった。
【啄木鳥探偵處】最終回第12話の感想
普段はやさしく元気な加世さんが、実は真犯人だったのは、結構ショックでした。しかも、母親に必要とされていなかったことを思うと悲しくなりました。
加世さんは、15歳という若さで、そんな苦難を背負っていたんですね。今の日本では、あまり考えられないです。
啄木は、相変わらずお金には無頓着で、京助からお金を借りて、京助の誕生日会をやるという無茶苦茶なことをやってますが、今回は成瀬の命を救ったし、たまにはいいことをするのだなと感心しました。
また、世話になっていた加世のために、おにぎりを作ったり、別れの詩を詠んだりと、いいことをします。
第10話の放送では、啄木は嫌な奴でしたが、今回は完全にいい奴です。
最終回の予想として、「啄木は猫のように死に際を人には見せずに、一人旅に出る」と思っていましたが、見事に外れました。
啄木の死には触れずに、淡々と日常が過ぎていくという、さり気ない終わり方でした。
啄木は、夜道で京助に「僕は、死んでもあなたを守りますよ」と言いましたが、それは以前盛岡で啄木が自殺を図ろうとした時に、京助が言った「僕は、いつまでも君を守り続けます」に対する返答だったのでしょう。
そして数年後、京助が啄木のいた部屋を訪れ、死後に出版された「悲しき玩具」を置き、去っていきます。京助が去っていく姿を、啄木は窓辺に腰掛け見つめるといういいエンディングでした。
啄木は、死んでしまったけれど、まだ魂は生きているという、二人の友情や皆の気持ちを代弁したようなシーンでした。
最後になりましたが、このアニメで描かれている啄木の下宿先の「蓋平館(がいへいかん)」は実在した建物です。
アニメの通りに、部屋の中は3畳半という小さな間取りで、啄木のいた3階からは、富士山が見えることもあったようです。
啄木自身も、「窓から、富士山が見える!」と喜んでいたようですので、なんだか親近感がわきます。
この蓋平館は、昭和29年の火事により焼失しているので、残念ながら現在は見ることができません。
一度でもいいから、啄木と同じ風景を見てみたかったですね。3畳半でもいいから、当時の東京都文京区本郷に住んでみたいと思いました。
文机と布団と着替えが少々。それだけしかなくても、心豊かな生活が送れるかもしれません。
「蓋平館」の当時の画像は、コチラ
このアニメが、いかに忠実に「蓋平館」を再現していたか、よく分かります。
あと、このアニメの夜景は、本当にきれいだったと思います。夜とは思えないような明るい青を使ってましたが、このアニメの世界観を作ったと言っても過言ではないでしょう。
探偵の話よりも、この夜景が楽しみだった人もいたと思います。この夜景が見れなくなるのも、寂しいですね。
まとめ
最終回で、啄木は結核のため、死んでしまいますが、それを直接描かずに、とても雰囲気があるエンディングになっていました。
啄木(享年26歳)の死後に出た「悲しき玩具」を一度読んで見たくなる。そんな素晴らしい最終回だったと思います。
建物や夜景がきれいで、とても雰囲気のあるいいアニメでした。またこんな雰囲気のアニメがあることを期待してます。
アニメ「啄木鳥探偵處」は、終わってしまいましたが、なんと「ヤングマガジンサード」で漫画「啄木鳥探偵處」の連載が始まりました。原作本⇒アニメ化⇒漫画化という珍しいパターンです。
漫画の人気次第では、「啄木鳥探偵處外伝」でみたいな感じで、再度アニメ化したりするかもです。可能性は低いと思いますが、ゼロではありませんね。
最後に余談ですが、同時期に生きた正岡子規(享年34歳)の「病床六尺」もオススメの本ですので、興味のある方は、ぜひ一読してみてください。
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