【かくしごと】最終回第12話の感想!お父さんと一緒がいい!

遂に最終回となった2020年春アニメ「かくしごと」、父と娘の日常を描いたハートフルコメディの謎が明らかになりました。

今回は、そんな「かくしごと」の最終回第12話のあらすじ、ネタバレ、感想を紹介します。

【かくしごと】第12話のあらすじ

可久士と姫、そしてロクと、3人で祝った11歳の誕生日。そんな幸せが、いつまでも続くと思っていた姫だったが、現実は違っていた。

そんな中、姫のもとに鎌倉の家の鍵と地図が送られてくる。鎌倉の家に向かった姫は、その家で可久士が描いていた漫画の原稿を見つける。

そこに現れた可久士に似た青年。青年は、「はじめまして、姉さん」と姫に声をかける。彼は、可久士の妹の子供だった。可久士は、歌舞伎役者の妾の子、隠し子だったのだ。

真実を知った姫は、自分が本当に可久士の子供だと知って安心した。可久士がやさし過ぎるから、不安になっていたのだ。

姫が中学生になった時、千田奈留の書いた美談の記事は、可久士を苦しめることになる。家庭に不幸があったにもかかわらず、ギャグ漫画を描いていた可久士に対して、「笑えない」と言う声があったのだ。

それを見た可久士は、漫画家を辞める。漫画家を辞めて、慣れない仕事を転々としていた可久士。自分に何があってもいいように、いざという時用に、腹違いの妹に鎌倉の家の鍵を渡していた。最悪の場合は、家の中を空にして売却してお金を姫に渡してほしいと、伝えていた。

実際は、家の中身は空になっていなかった。可久士の腹違いの妹は、可久士の仕事を姫に見せてあげたかったのだ。

そこに、六篠先生と姫の元同級生が朗報を伝えにやってくる。可久士が意識が回復したのだ。

病院についた姫に会うなり「誰?、君は誰だ?」とつぶやく可久士。可久士の記憶の中では、姫はまだ10歳。最近7年間の記憶をなくしていた。

姫のことを、アシスタントと間違える可久士。家に残してきた10歳の姫が気がかりだったため、様子を見に行ってもらうよう姫にお願いする。

漫画を描く可久士の姿は、すごく真剣で、とても楽しそうだった。帰宅後、薄暗い部屋で大きくなったロクを抱いて、姫は涙を流した。

漫画に触れることが、一番のリハビリ。元アシスタントと漫画を描く可久士。原稿描きが一段落して元アシスタントが帰った後、姫は可久士に声をかける。

「アシスタントの人が皆いい人ですね」と話すうちに、「大好きな漫画が描けなくなってつらかったよね。漫画を描けることが一番幸せなことだよね」と本音をもらしてしまう。

「それは違う。一番の幸せは、姫が元気に大きく育つこと」と可久士は答える。

その言葉を聞いた姫は、いてもたってもいられなくなり、病室を飛び出す。「お父さんと一緒がいいです」と必死に走る姫。元同級生らと一緒に、鎌倉の家に原稿を取りに行く。

病室に戻った姫たちは、可久士に原稿を見せる。描いた覚えのない原稿を見た可久士は、戸惑いながらも、少しずつ記憶を取り戻していく。

漫画の原稿は、可久士が生きた証。そう、可久士のすべてが、原稿に詰まっていたのだ。

【かくしごと】第12話の感想

最終回の第12話は、予想通り未来編のみのお話しになりました。アニメを見ていた体感時間は、15分。あっという間の最終回でした。

姫の母についての話は、ほとんど進展はなかったです。母は海難事故でなく、病気でないとおかしい点はそのまま。残念ながら謎は、解明されなかったです。

「姫の母が戻ってくるという理想の最終回」とまでは、いかなかったですが、とてもいい最終回でした。

一番よかったのは、「可久士が楽しければ、記憶が戻らなくてもいい」と思っていた姫が、本当の可久士の望み「姫が元気に大きく育つこと」を知って、走り出すところです。

「お父さんと一緒がいい」と走り出す姫が、愛おしくてたまりません。可久士が愛情たっぷりに育てたからこそ、こんな行動が生まれたんですね。

「お父さんと一緒がいい」なんて、高校生の娘が言ってくれるなんて最高です。普通は「お父さんと別がいい」です・・・。

最後に、姫には、「かくしごと」いや「ひめごと」がありました。それは可久士に秘密で、漫画を描き始めたこと。千住博のような桜の絵を描く姫ですが、漫画家になってもらいたいですね。

一方、可久士は、新しい下ネタ漫画を描こうとしています。姫にかくしごとがなくなった今。可久士は、生き生きしてます。日本画家の大家である義父とも、うまくやっていけそうな雰囲気でした。

ラストシーンは、白バックに可久士と姫の後ろ姿。アニメ制作会社の粋なはからいです。二人にどんな未来が待っているのか?どんな風にも描けるという意味があったのだと思います。

時間の都合上、残念ながら大滝詠一のEDはカットでした。あえて言えば、flumpoolのOPをラストで2番まで聞きたかったです。それ以外は、とても満足のいく最終回でした。

まとめ

「かくしごと」には、「隠し事」、「描く仕事」のダブルミーニングでしたが、トリプルを越えて、クワトロミーニング、4つの意味があったと思います。

残りの2つは、「隠し子と」、そして「可久士事」

そして「ひめごと」には、「秘め事」、「姫事」のダブルミーニング。

「かくしごと」の最終回のタイトルは「ひめごと」、「可久士事」は最後「姫事」になります。「かくしごと」が最終回を迎えた今。スピンオフで姫の秘めごとを描いた「ひめごと」ができることを祈ってます。

風のように通り過ぎていった2020年の春アニメ「かくしごと」。親子の愛情の大切さを教えてくれるとてもいい作品でした。関係者の皆様お疲れ様でした、そして、本当にありがとうございました。

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