最終回に向けて、佳境を迎えるアニメ「かくしごと」
可久士の漫画「風のタイツ」の連載が打ち切りの危機!そして、姫は遂に11歳の誕生日を迎える。可久士と姫の日々は、一体どうなっていくのか?不幸が迫ってくる予感しかない!
今回はそんなアニメ「かくしごと」の第11話のあらすじ、ネタバレ、感想を紹介します。
【かくしごと】第11話のあらすじ
十丸院は、編集会議が憂鬱だった。憂鬱がる十丸院の話を外で聞いている可久士。いつの間にか六篠先生も加わる。それぞれが自分の会議で悩んでいたので、皆が悩みを親身に聞いてくれていると誤解するのであった。
十丸院は、美味しい料理を食べたいが、自分の経費で落ちなさそうなので、編集長に可久士が編集長と話したがっていると声をかける。
十丸院の一言から、可久士は編集長と話をすることになった。可久士は、連載の打ち切りを覚悟し、編集長は、待遇に不満があるのだと思っていた。お互いに考えていることが違うまま、連載についての話し合いが行われる。
可久士は、「(漫画の打ち切りは)具体的に、いつになるのか?」話を切り出す。戸惑う編集長。「10話くらい先だと、ありがたい」と可久士。「ええ、そんな先で?」と聞く編集長。「それくらい先なら、用意できるでしょう」と編集長。「何を?」と可久士。「カラーを」と編集長。
可久士は、もうすぐ打ち切りにするから、その代わりとしてカラーページの依頼が来たと誤解する。同席した十丸院は、担当作家に美味しいものを食べさせ、カラーページの確約もさせるなんて、なんて自分は優秀な編集者なんだと感動していた。
帰宅後、コタツで居眠りしていた姫を見て、可久士は、姫に心配をかけさせないように精一杯仕事をすることを誓う。
仕事場では、できる限りにこやかに、アシスタントに打ち切りの決定を報告する。アシ一同が悲しみに暮れると思いきや、意外に皆平然としていた。
打ち切りが決まってからの可久士は、鬼気迫るものがあった。「どーせ、終わるなら好きにやってやる!」やりたい放題にやった漫画は、面白く、編集長も大喜び。読者アンケートも好調!
絶好調で漫画を描いていた可久士だったが、十丸院と話をしているうちに打ち切りがないことに気づく。アシ一同に打ち切りがないことを伝える。アシ一同は、自身の取材旅行の予約を取ったりしていたので、皆がっかりする。
集中力を欠いた可久士の漫画は、再び面白くない漫画に逆戻りするのであった。
姫との家族会議は、クラスメートが見つけた井戸の前で行うことに決定。姫に井戸の地図を渡された可久士は、井戸に姫を落ちたら大変と思い、大急ぎで井戸に向かう。
井戸についた可久士は、姫の叫び声を耳にする。井戸の中からは、番町皿屋敷のように、1枚、2枚と数を数える声がする。恐怖におののく可久士たちだったが、声の正体は、風で飛ばされた可久士の生原稿の枚数を数える十丸院だった。
原稿の枚数は、依然として足りなかったが、羅砂がコピーを取っていたので事なきを得た。
姫が会議で話したかったことは、唐揚げの作り方。一人ではまだ作れないので、一緒に作ってほしいとの内容だった。可久士は、お安い御用とばかりに快諾する。
月日は流れ、約半年後の姫の誕生日。11歳を迎えた姫は、お誕生日会を盛大にやってもらう。お誕生会の後は、可久士と姫の2人だけ、いやロクも加わって3人だけで誕生日を祝う。
可久士は、姫にオルゴールをプレゼントし、毎年2度誕生日を祝うことを再度約束するのであった。
【かくしごと】第11話の感想
今回の「かくしごと」では、雪に降ってましたね。夏のイメージが濃い「かくしごと」ですが、貴重な雪のシーンが見られてよかったです。
漫画家の打ち切りって、恐ろしいですね。いわゆる派遣切りと同じような印象を受けます。漫画がヒットすれば、お金持ちになれそうですがスポーツ並に厳しい世界だと実感しました。
仕事がない状態で、日々貯金を切り崩していく。かなり不安な状況です。そんな中、自分が描いた漫画がアニメになるなんて、最高としか言いようがないですね。
「かくしごと」に関して言えば、漫画の再現性はほぼ100%と言っていいと思うので、本当にアニメ化して良かったと思います。
姫ちゃんの話になりますが、とうとう姫ちゃんが10歳でなく11歳になってしまいました。少しずつ、いやこれからは急に大人になっていく姫ちゃんが寂しくて仕方がありません。
子供の小学校時代は、長いようで短く、中学になってからは高校、大学までもっと短く感じるのだと思います。可久士は、姫にたっぷりの愛情を注いでますが、第11話のエンディングでは、18歳になった姫が思い出のアルバムを一人で見ているシーンがありました。
アルバムでは、11歳のお誕生日会以降の写真があるかどうか、イマイチ分かりませんでしたが、薄暗い部屋でアルバムを見つめる姫は、とても悲しそうでした。今後の後藤家がどうなっていくのか、不安でたまりません。
毎年2度、誕生日を祝ってやると言っていた可久士がどうなってしまったのか、次回の最終回ですべての謎が明らかになります。
最終回では、18歳の誕生日を迎えた未来編のみが放送されるであろうと思われます。まだ漫画が完結していない中、どのようなエンディングになるのでしょうか?
今まで、漫画を完全に再現してきた村野佑太監督による「かくしごと」の最終回が楽しみです!
まとめ
今回の話で、姫は11歳になってしまいました。「かくしごと」の放送も残り1回!可久士や姫にどんなことが起ころうと、2人の愛情は変わらないと思いますが、不安でたまりません。
もはや、ギャグ漫画と言えなくなってきた「かくしごと」。後藤家には、さらなる悲劇が待っているのか?次回の最終回の放送が見逃せません!
追記:
漫画家の打ち切りって残酷です。才能があり漫画も面白いのに、何故か不人気で漫画が打ち切りになった「週刊少年ジャンプ」の1981年の漫画、富沢順の「コマンダー0(ゼロ)」を思い出しました。
富沢順は、車田正美のアシスタントをしていたこともあり、少し絵も似ています。「コマンダー0」は、全2巻で終わってしまいましたが、プロテクターをまとって闇の軍団フェニックスと戦う漫画は、とても面白かったです。
また、「コマンダー0」が世に出て数年後、車田正美は「聖闘士聖矢」の連載がスタートしますが、その設定に多少の影響を与えたかもしれません。
富沢氏は、その後「企業戦士YAMAZAKI」で人気を博しますが、やはり「コマンダー0」の続編を読みたいと思ってしまいました。




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